マジックへ飛び込んでみよう!第04回 (色の役割と、カードが持つ色について)
前回
マジックへ飛び込んでみよう!第03回 (エンチャント編) - 遠S足払い遠S
これまでカードの説明をしてきました。
本当なら次のカード「アーティファクト」の説明をしたいのですが、その前にマジックにおける「色」というものを簡単に説明しようかと思います。
続きを読むマジックへ飛び込んでみよう!第02回 (インスタント・ソーサリー編)
マジックの案内記事の第02回です。
前回の記事(マジックへ飛び込んでみよう!第01回 (何をするゲームなの?クリーチャー・土地編) - 遠S足払い遠S)
前回はクリーチャーと土地のことを、カードの見方やコストの払い方などを書きました。
今回はいわゆる呪文、インスタントとソーサリーを見ていきます。
使えるタイミングなどはまた後程の記事に譲るとして、ざっと見ていきましょう。
- インスタントやソーサリーはどんなカード?
カードの見方は前記事でも少し紹介しましたね。
前の記事を見た(ないし知ってる)方は同じように情報を読み取ることができますね。このカード名は「ショック」で、マナ・コストは「赤1マナのみ」、カードタイプは「インスタント」です。
今回紹介するインスタントとソーサリーは遊戯王でいう魔法カードや罠カードに相当します。使ったら場に出ることはなく、効果を発揮して墓地へ送られます。使い捨ての巻物のようなものだと思ってください。
ではまずこのショックをもとにインスタントカードを見ていきましょう。
- 効果を知ろう
次にショックの下枠、青と緑で囲われた部分を見てください。
青い線で囲われた部分が実際の勝負に影響を与える効果の部分です。
緑色の部分は、ゲームに影響しない部分です。カードの雰囲気や世界観が表現された、フレーバーテキストと呼ばれるものです。文字が効果と比べて小さく書体も違うため判別しやすいかと思います。
ショックの効果は「プレイヤーかクリーチャーに2点ダメージを与える」であることがわかります。
前の記事でクリーチャーの下枠の文章は説明しませんでしたが、これで読み解けます。
「灰色熊」はフレーバーテキストしかなく、能力を持たない。逆に「シヴ山のドラゴン」は能力を持っています。
続いて「インスタント」と「ソーサリー」の違いについて。
- 「インスタント」と「ソーサリー」の違い・使えるタイミング
「ハルマゲドン」です。「白1マナとなんでもいい3マナ計4マナ」の「ソーサリー」です。
効果が違うし、フレーバーテキストがないのも「ショック」とは違うのはいいのですが、そもそも「インスタント」と「ソーサリー」の違いはなんでしょう?
実は「インスタント」と「ソーサリー」は使えるタイミングが違うのです。
始めたてのころは「インスタント」はいつでも使える、「ソーサリー」は自分のターン中のメインフェイズ且つ誰も動いていない時のみ使える、と覚えておくといいでしょう。
具体例としてを挙げましょう。
1.自分のメインフェイズ中に「ソーサリー」を使った→〇
2.自分メインフェイズ中に「インスタント」を使った→〇
3.相手ターン中に「ソーサリー」を使った→×
4.相手ターン中に「インスタント」を使った→〇
というようになります。
また原則ですが、マジックではカードを使おうとしても「ソーサリー」が使えるタイミングでしか使えないものがほとんどです。
インスタントは例外で、他のものは基本的にはソーサリーが使える時にしか使えません。
(いわゆるソーサリータイミング、クリーチャーも同様)
このタイミングを詳しく説明すると、スタック、優先権などもっと細かいことを話さなければならないので、今後に回すとします。ですので最初のころは上記のように覚えておいて問題ないでしょう。
- 対象を取る、取らない(上級編)
ちょっと突っ込んだ話をしましょう。分からない場合は飛ばしてください。いずれまた紹介することもあるでしょうし。
今回紹介した「インスタント」と「ソーサリー」に限らず、カードのテキストには対象を取るもの、取らないものがあります。
先ほど例に挙げた「ショック」と「ハルマゲドン」の効果を見ていきましょう。
ショック「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。ショックはそれらに2点のダメージを与える。」
ハルマゲドン「土地をすべて破壊する。」
ショックはまず効果で「クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。」という文章があります。ハルマゲドンは何かを対象にする、とは書いていません。
ショックのように、「何かを対象とする」呪文や能力は使った時に何に対して効果を及ぼすか宣言する必要があるのです。
また「何かを対象とする」呪文や能力は対象を後から変更できません。
例えば、相手のクリーチャーにショックを使ったが、効果を及ぼす前に対象としたクリーチャーがいなくなったとしましょう。
この場合「クリーチャーがいなくなったので、やっぱり対象を変えてプレイヤーにします」という変更はできません。
逆にハルマゲドンは対象を取りません。対象を取らない呪文や能力は効果を及ぼすものがなくても使うことができます。
極端な話ですが、お互いの場に土地がなくてもハルマゲドンを使うことはできます。マナ・コストを支払うことができれば、ではありますが。
「インスタント」や「ソーサリー」以外にもこういった文章はあります。注意して読んでみるとプレイが上達しやすいでしょう。
- まとめ
「インスタント」と「ソーサリー」は遊戯王の魔法や罠カードのようなもの。使い終わったら場に出ず墓地へいく。
ゲームに影響を及ぼす効果と、世界観や雰囲気を表現したフレーバーテキストがある。
「インスタント」はいつでも使える。
「ソーサリー」は自分ターンのメインフェイズ中、誰も動いてない時にしか使えない。
「対象を取る」カードは取れる対象がないと使えず、後から対象の変更はできない。
「対象を取らない」カードは効果を及ぼすものがなくても使える
次回はエンチャント編を書こうと思います。
その後には色に関する記事、アーティファクト紹介ののちにプレインズウォーカーデッキとなってひとまずカードの紹介は節目でしょうか?
それが終わったあとにルール回りを説明しようと思っています。
…クリーチャーのP/Tを前の記事で書いてないのでどこで書くか、そこが問題だ。
ご意見等は下記リンクまで。
次回
マジックへ飛び込んでみよう!第03回 (エンチャント編) - 遠S足払い遠S
- 第01回補足
前回(マジックへ飛び込んでみよう!第01回 (何をするゲームなの?クリーチャー・土地編) - 遠S足払い遠S)、クリーチャーのパワーとタフネスは02回で書くとしていましたのでここで紹介します。
「灰色熊」の右下にスラッシュを挟んだ数字があります。2/2とありますね。
これがクリーチャーのパワー/タフネスです。簡単に言えば、攻撃力/体力です。
攻撃力であるパワーは、その通りこのクリーチャーの持つ力の強さです。「灰色熊」は2点分のパワーを持っています。
体力であるタフネスは、そのターン中に何点までダメージを負うと倒れるかを表します。「灰色熊」は2点のダメージを負うと倒れ、墓地へいくということですね。今回紹介したショックでちょうど倒れてしまいます。
またダメージはターンが終わると回復します。前のターンに1点ダメージを負っていた「灰色熊」がいたとして、再度1点のダメージを与えられても倒れることはありません。
またクリーチャーは出したターンには攻撃できません、これを召喚酔いと呼びます。詳しくはまたいずれかの機会に話すとしましょう。
…クリーチャーがパワーを持っているということは、なにかにダメージを与えるからなのですが、その話は戦闘ステップの話の時にでも。