マジックへ飛び込んでみよう!第04回 (色の役割と、カードが持つ色について)

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マジックへ飛び込んでみよう!第03回 (エンチャント編) - 遠S足払い遠S

 

これまでカードの説明をしてきました。

本当なら次のカード「アーティファクト」の説明をしたいのですが、その前にマジックにおける「色」というものを簡単に説明しようかと思います。

  • マジックの色とは

マジックには「色」というものがあり、全部で5つの色が存在します

」、「」、「」、「」、「」です。

デュエルマスターズでいう「光」、「闇」、「水」、「火」、「自然」それぞれの文明だと思ってもらえると分かりやすいでしょうか。

今まで紹介してきたカードもパッと見て何の色か分かります。

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例えば01回で紹介した「灰色熊」ですね。これは見ての通りですが、「緑」のカードです。他にも「ショック」は見ての通りの赤です。

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これらの色は、それぞれ得意なことが違いますし、また苦手なことも違います

また色と対応するそれぞれ土地も異なるので一緒に説明していきます。

それぞれ見ていきましょう。

 

  • 白の特徴

白は崇高さや気高さの色です。宗教、加護、騎士道、規律、防御などの色でもあります。

そのためクリーチャーには天使や、人間が多いのが特徴です。

エンチャントやインスタントなどは自軍を強化したり守ったりするものも多く、防御に長けています。前回の「栄光の頌歌」などがいい例ですね。

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セラの天使はシンプルながら昔からある有名なカードですね。

全体的に苦手なことは比較的少なく、扱いやすい色だと思います。

相手のカードへの対処も非常にしやすいのもいいですね。

 

対応する土地は「平地」です。太陽のようなマークの白マナが特徴的です。

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  • 青の特徴

青は知識や謀略の色。学問、精神など知性の色ともいえるでしょう。

上記のような色であるため、妨害やトリッキーさが特徴です。

そのためクリーチャーはウィザードや、スフィンクスなどが多いです。

特にインスタントやソーサリーに強力なものが多い色でもあります。

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クリーチャーを手札に戻すカードや、相手のパワーを下げるなど権謀術数といった言葉が似合う色です。

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有名な「Ancestral Recall」、通称アンリコです。

青1マナで使えるインスタントで、なんと山札からカードを三枚も引くことができます。

遊戯王にも似たような禁止カードで「強欲な壷」が存在します。

壷もアンリコも、カードゲームをプレイしている人なら、これがどれだけやばい効果かは、言うまでもないですね。

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青は妨害が得意でインスタントやソーサリーが強いと言いましたが、その反面、クリーチャーのパワーとタフネスが非常に控えめです。

そのため正面から相手と殴り合うと、一方的にクリーチャーは負けてしまうこともしばしば。

そのため相手に推し負けないように工夫が必要となってきます。

 

対応する土地は「島」。水のようなマナが特徴です。

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  • 黒の特徴

黒は死や腐敗の色。力、犠牲、墓、苦痛などの色です。

クリーチャーはゾンビや吸血鬼が多いです。

強力な効果を得られる代わりに、相応の代価(具体的には自分のライフを支払うなど)を要求されたりします。

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かのアンリコと同じカードを3枚引ける強力な効果を持っていますが、その反面自分の場に出ているクリーチャーを生贄にしないといけません。

 

黒で特筆すべきなのはクリーチャー除去の強さでしょうか。

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どんなクリーチャーであれ対処できてしまう「殺害」が代表的です。相手のクリーチャーを墓場へと案内してしまう、そんな恐ろしい色です。

 

しかしその反面、クリーチャー以外には対処ができない色でもあります。

生き物は殺せるが、生き物以外は無理。俺が倒れるより先にお前を倒せばいい、そんな色です。

 

対応する土地は「沼」。髑髏マークの黒マナが象徴的です。

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  • 赤の特徴

赤は荒々しさや燃え盛る炎の色。向こう見ず、略奪、野蛮の色です。

クリーチャーはゴブリンやドラゴンなどです。

赤の特徴はなんと言っても火力でしょう。

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「ショック」に代表される、「何点ダメージを与える」といったカードが赤には多く、相手のクリーチャーを除去するのに使ったり、相手プレイヤーに直接ダメージを叩きこんだりできます。

クリーチャーもそれにならい、相手のライフを様々な形で削ることができます。

 

しかし、そういった粗暴さのためか、エンチャントなど目に見えない加護のようなものには対処できません。

形あるものは壊せますが、目に見えないのでどうしようもないというわけです。

 

対応する土地は「山」。炎のような赤マナが目印です。

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  • 緑の特徴

緑は自然や生命の色。成長や本能、野生の色です。

クリーチャーはエルフや蜘蛛などです。

緑の特徴はなんと言ってもクリーチャーのでかさです。緑=クリーチャーと言って差し支えありません。

緑のクリーチャーと真正面から戦って勝てるクリーチャーは中々いないでしょう。

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マジック界隈では有名な「甲鱗のワーム」様です。

パワー/タフネス、驚異の7/6!相手の初期ライフは20点だから3回殴れば21点で俺の勝ち!ゲームセット!

他にも特徴として、クリーチャー以外であれば、なんでも壊すことができます。

全てのものは自然に、土に帰る…。そんな色です。

 

巨大なクリーチャーの色である反面、クリーチャーをどかすのには一苦労する色です。

こっちはでかいからそのまま勝負じゃ!と言わんばかりの色なので、その反動としては妥当なところでしょう。

 

対応する土地は「森」、大樹のような緑マナのマークが特徴です。

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  • カードの色の見分け方

色の特色はざっくりなのでここで調べてもらう(もしくは今後説明する)として、要は見た目の色=そのままの色、というのはざっくりと分かっていただけたかと思います。

では、次のようなカードは何色のカードでしょうか?

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今までと違い、カード全体の色は金色といったところでしょうか?ではこのカードの色は「金色」?

正解は、このカードは「白」であり「黒」であるカードです。

マナ・コストを見てください。平地から出てくる白マナのマークと、沼から出てくる黒マナのマークがありますね。

カードは「マナ・コストにあるマナのマーク=シンボルの色を持つ」のです。シンボルの数は関係ありません。

こういった複数の色を持つことを「多色」と言います。逆に1つしか色を持たないことを「単色」と言います。

では、次のようなカードは?

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なんかもうすごいカードですがこれは「白」であり、「黒」であり、「青」であり、「赤」であり、「緑」であるカードです。

 

逆に、マナ・コストにシンボルがないもの、そもそもマナ・コストを持たないものは色を持ちません

今までで出てきた山や森などの土地も、マナ・コストにシンボルがない(そもそもマナ・コストがない)ので色を持ちません。注意です。

土地が出すマナは多くの場合色を持つが、土地自体は色を持たない、とも言えます。

山を例にすると、山から出るマナは赤の色を持ちますが、山自体が赤の色を持っているわけではありません。

 

 

 

  • まとめ

マジックには白、青、黒、赤、緑の色がある。

 

色には得意なことと不得意なことがあり、それぞれ対応する土地がある。

 

そのカードが何の色を持つかはマナ・コストのシンボルを見れば分かる。

 

複数の色を持つことを「多色」と呼び、逆に1つしか色を持たないことを「単色」と呼ぶ。

 

マナ・コストにシンボルがないもの、マナ・コストを持たないもの(土地など)は色を持たない。

 

 

 

まったくの余談ですが筆者は赤が好きです。

次はカード解説に戻って、「アーティファクト」の話をしましょう。

今回色を説明しましたが、次に説明する「アーティファクト」は色を持ちません。

 

なにかありましたらこちらまで。

付帯 (@kudan6066) | Twitter