マジックへ飛び込んでみよう!第11回(各フェイズやステップの始めにやること)

前回の記事。

マジックへ飛び込んでみよう!第10回 (呪文とはなんのこと?) - 遠S足払い遠S

コンバットトリックとか書きたいと言ってましたけど、そもそもそれをやるには各フェイズやステップでやることを書かなければいけないなと。

難しい言葉でターン起因処理というんですけど、ひとまず「その時々(フェイズやステップ)で最初にやること」と覚えてもらえれば平気なのかと。

 ・ターン起因処理とはおおまかにどういうもの?

、先にも述べたように、ターン起因処理とは「その時々(各フェイズやステップ)で最初にやること」のことです。

またターン起因処理はスタックを用いずに処理されるので、ターン起因処理が始まったら誰も何も挟めないことを覚えておくと良いでしょう。

例えば、自分ターン中にドローステップがきたらドローをしますよね。このドローもターン起因処理ですので、「ドローステップのドローに対応してなにかする」ということはできません。

逆を言えば、ターン起因処理の前後は行動するタイミングがある、ということでもあります。

以前、ターンの進行にあたって双方のプレイヤーが「何もない」といった場合ターンが進行すると書きました。よって、前後に行動タイミングがあります。

 

・どんなものがあるか?

細々あるのですが、およそ以下の通りです。(一部省略)

アンタップ・ステップ:パーマネントをアンタップする
ドロー・ステップ:カードを1枚引く
攻撃クリーチャー指定ステップ:攻撃クリーチャーを指定する
ブロック・クリーチャー指定ステップ:ブロック・クリーチャーを指定する
※複数ブロックのダメージ割り振りはひとまず省略しました。
戦闘ダメージ・ステップ:すべての戦闘ダメージが同時に与えられる
クリンナップ・ステップ:手札の上限枚数まで余剰の手札を捨てる(基本は7枚)

            パーマネントが負っているダメージを取り除く

            「ターン終了時まで」と「このターン」の効果を終了する
※またフェイズやステップをまたごうとする未使用のマナは適宜ターン起因処理で消える。

 

クリンナップ・ステップは馴染みが薄いですが、つまりは戦闘後メインフェイズの後の終了ステップだと思ってもらえれば分かりやすいかと。

ターン起因処理はそのステップやフェイズの名称に書かれていることをすると覚えるといいかもしれません。

 

アンタップステップは、アンタップするからアンタップステップなのでターン起因処理はパーマネントのアンタップです。

攻撃クリーチャー指定ステップは、名の通り攻撃クリーチャーを指定します。そして戦闘ダメージステップでは戦闘ダメージが与えられます。

ステップなども細かく分かれて最初分かりにくいので、口に出す、確認しながら進行する、などしてもいいでしょう。.

 

・ターン起因処理の注意点

重ねてですが、ターン起因処理は「各フェイズやステップで最初に行われる」「スタックを用いない処理」です。

例えば、パーマネントをアンタップするならそういうカードもmtgにはありますし、得られる効果は同じです。パーマネントをアンタップするという効果自体は。

ターン起因処理はその性質上、特定のタイミングでしか恩恵を受けられません。アンタップフェイズでなければターン起因処理によるアンタップは起こりません。

逆にカードは、インスタントであればいつでも使用できますが、スタックを用いるので相手に行動する権利=優先権が必然発生します。

 

例えば、以下のカードを見てみましょう。

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効果が色々書いてありますが、上から二つの効果を見てください。

「アンタップステップ時に自身をアンタップする」効果と、「タップすることで生物かプレイヤーに1点飛ばす(俗にいうティム)」効果があります。

上の能力はアンタップステップに誘発する能力ですが、ステップの都合上ターン起因処理のアンタップも行われます。

では、ここで問題です。

このクリーチャーをあなたがコントロールし、アンタップ状態で相手は優先権を放棄し、あなたが優先権を放棄すればターンが回ってくるとしましょう。

あなたはこのクリーチャーがアンタップ状態で戦闘前メインフェイズを迎えたいと思っています。

さて、以上の条件でタップ能力によるダメージは何回起動できるでしょうか?また応用問題ですがどのタイミングで起動するのが最も隙がないでしょうか?

 

回数としては2回。

タイミングとしては自分に優先権が回ってきた相手エンドフェイズに1回、アンタップステップにターン起因処理でアンタップされ、その後、上の効果がスタックに乗るため効果解決前にタップ効果を起動。

そして無事アンタップ状態でメインフェイズを迎えられるわけです。

スタンダードにいたのもだいぶ前のクリーチャーなのでもっと分かりやすいのがいればよかったんですが、浅い自分の知識ではこの子しか思い浮かばなくて。

モダンでエルドラージトロン使ってるのでご愛敬ということで。

 

・まとめ

ターン起因処理とは「その時々(各フェイズやステップ)で最初にやること」であり、「スタックを用いない処理」なので、よって誰も行動を挟めない

※前後では行動を挟める。

 

ターン起因処理はそのステップやフェイズの名称に書かれていることをする

 

 

 

気分とノリで更新するこのシリーズ。次は何をやるかというか更新自体未定ですが。

エルドレインの王権も出たことですし、新しくなった環境が楽しみです。

ただ、慣れ親しんだ奇怪なドレイクや航路の作成が使えなくなるのは、少々寂しいですけどね。