マジックへ飛び込んでみよう!第10回 (呪文とはなんのこと?)
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マジックへ飛び込んでみよう!第09回 (スタック編) - 遠S足払い遠S
だいぶ期間が空きましたが、需要があるか分からないマジック講座。
目下の悩みは公式のマジックの講座っぽいのと名前が似てること。
…どうでもいいことはさておき、今回はマジックにおける、『呪文』についてお話します。
前回土地の話をするといったな、あれは嘘だ。
個人的には、マジック初心者が最初一番面食らう用語だと思ってます(筆者は面食らいました)
また今回はスタックで軽く説明した優先権もちょろっと出てきます。
優先権自体は次あたりにでも説明します。ややこしいので。
では呪文ということで今回は青いカードたちに出てきてもらいましょう。
・マジックにおける呪文とは?
以前インスタントやソーサリーは魔法、罠カードのようなものだとご説明しました。いわゆる呪文というのはクリーチャー以外の、特にインスタントやソーサリーを指す言葉として使われることも多いです。
しかし、実際にプレイする際の呪文は違うものを指します。
呪文とは、スタック上にある未解決の(解決を待っている)カードのことなのです。
スタック上にあるカードは、カードタイプは問わずそれは呪文として扱われる、ということでもあります。
では実際に呪文に干渉するカードを交えて紹介していきます。
・実際に呪文が関係するカードを見てみよう
青の象徴である、対抗呪文/counter spellです。呪文を対象とし、それを打ち消す。イメージは遊戯王でいえば神の宣告の最初の効果(魔法・罠の発動を無効にし破壊)のようなものでしょうか。
対抗呪文ではスタックに乗っている未解決のカードであれば、なんであれそれを打ち消す(無効にする)ことができます。この打ち消すという効果は青の特権。では次に、この対抗呪文から派生した様々なカードを見てみましょう。
クリーチャーでない呪文を打ち消す否認です。呪文はインスタントやソーサリーだという認識でいくと、これがなぜわざわざ『クリーチャーでない』とついているか分からないということも多くなります。
これはインスタントやソーサリーはもちろん、エンチャントやアーティファクト呪文も打ち消せます。ですが、クリーチャー呪文は打ち消せません。
スタック上にあるカードはそのカードタイプ+呪文として扱われるので、スタック上にある未解決のクリーチャーカードは、否認で打ち消すことができません。
こちらは否認とは対象的な『本質の散乱』。呪文を打ち消すカードですが、こちらはクリーチャー呪文限定。
どんなクリーチャーであれ、出る前に多くは対処できるカードですが、逆にクリーチャー以外の呪文には対応ができません。
中には呪文であれば対象にできる代わりに、マナさえ支払えば打ち消しを拒否されちゃうカードもあります。
使う側にも、使われる側にも言えることですが、打ち消しは「なんの呪文を対象にできるのか」「絶対に打ち消せる=確定打ち消しなのか、打ち消しキャンセルがある=不確定打ち消しなのか」を意識してみると変わることでしょう。
では青の打ち消し以外にも呪文が関係するカードがあります、見ていきましょう。
遁走する蒸気族です。筆者も大変お世話になっているカード。
簡単に言うと「赤い呪文を唱えるたびにカウンターが乗る(ただし3つまで)」というクリーチャーです。
復習がてら、見ていきます。
以前の記事でも色については記述しました。「マナコストにその色のシンボルを持っているカードは、対応した色を持っているカードである」
そして今回学んだことは「スタック上にあるカードは呪文として扱われる」。
場に遁走する蒸気族がいる状態(カウンターは乗ってない)で、ショック、ヴィーアシーノの紅蓮術師をそれぞれ唱えた場合、カウンターは乗るでしょうか?乗らないでしょうか?
正解は、どちらの場合も遁走する蒸気族にカウンターは乗ります。
遁走する蒸気族は呪文の色=マナコストに赤シンボルがあるかを見ています。今回は単色でしたが、多色のカードを唱えてもそこに赤のシンボルが含まれていればOK!
また余談なのですが、遁走する蒸気族は『赤い呪文を唱え』さえすれば能力自体は何度でも誘発します。解決する時にカウンターの数を見て、3つ以上であれば乗せない=2個以下なら乗せる。
更にカウンターを三つ取り除くと赤マナが3点出ます。これを利用して、マナを出す、そのマナで赤い呪文を唱える、カウンターが乗るという器用な動きもできます。
・まとめ
ルール的には、呪文はスタック上にある未解決のカードのことを指す(カードタイプは問わない)。
どんなカードであれスタック上にある場合は『カードタイプ+呪文』として扱われる(色も当然持つ)。
ex.ヴィーアシーノの紅蓮術師は、スタック上にある限りクリーチャー・呪文であり、赤の呪文でもある。
個人的初心者がつまずきやすい用語、呪文編でした。
次は優先権のことでも書きましょうか。
今回呪文とそれに絡めた打ち消しの話だったので、ついでに優先権を絡めたトリックとかでも話せたらと。
ではまた次回。