もよおす百合マンガ「メバエ」の紹介

※断り書き※

私自身はどんな出版社、作者、編集者などとも関わりを持たないただの趣味人間であるということをここに明記しておきます。

記事の中身の情報は公式発表のものも含みますが、一部私の私見が交わった情報もあります。

以上二点、断り書きでした。

 

タイトル通りの記事です。もうすぐ第四号が出ますので、一ファンとしてこの機会に「メバエの紹介」でも出来ればと思いまして。メバエはどういう雑誌か、そしてメバエの最新号vol.4はいつ出るのかを書いていきます。

 

 

  • メバエってどんな雑誌?

去年の4月末に創刊された、少年画報社から出ている「男性向け百合アンソロジー」です。

百合ジャンルでは珍しいことに男性向けを公言している作品で、エロも惜しげなく前面に押し出してきている作品です。エロありで男性向けと言っているだけあって中々に描写は濃いものもあるので、「百合は綺麗なもので...」と期待して読むと面食らう可能性あり。

逆に「エロありで男性向け」だからと言って百合ではないかと言うと、もちろんNO。百合の本質を踏み間違えているものではありません。

エロ”あり”というだけで、エロのない連載もあります。エロも受容できるというだけであって、エロありノーマルありの雑誌です。

ちなみにタイトルのメバエは「メっちゃ可愛い女の子たちが バんばんチュッチュする エろすも有りな、百合アンソロジーです。」から文字を取ってメバエというらしいです。

 

  • 連載の中身について

エロもあるということで、連載作家の中で成年向け出身(または成年向けメイン)の方の比率はそこそこ多いです。鳴子ハナハル先生、ひげなむち先生、FLOWER CHILD先生、ぐんのうさ先生など。一般向けの作家であればあらた伊里先生でしょう、この方の連載が読めるのはつぼみがなくなった以上ここのみです。

メバエはやはりエロが多くなります。そのエロにも幅があり、ねっとりではあるけどキスだけのもの、行為をもろにしているものなど様々。ラブコメ、エロ、ファンタジー、年の差の他にも先輩後輩であるとか、部活少女が出てくるであるとか、多種多様な連載が読めます。

連載の幅は現段階(4/28日現在)で最新号のvol.3の帯がその広さを物語っています。「読者モデル、初体験、ジュリエット、ポニーテール、幼馴染み、泣きキス、ヤンキー、OL、妄想自慰、下剋上、百合夫婦、放課後採寸、バレリーナ、高校生、壁ドン、ネコ....」といった風にジャンルもキャラクターの年齢も色々です。

ただでさえごった煮(褒め言葉)なのに、あまつさえ多腕将軍というワードすら飛び出す始末。 しかしその多腕将軍の漫画は実は結構私の中ではお気に入りだったりします。

 そんな自由な気風のメバエ、興味があれば一冊お手に取ってみてはいかがでしょう?

 

  • Vol.4について

メバエの最新号が今月の末、30日にめでたく発売となりました。すでにamazonでは表紙も公開され、やや見づらいですが誰が載っているかも確認できます。

見てみると、vol.3から色々と連載作家を変えてくるようで。そもそも連載形式の作品は三本でそれ以外は読み切り形式を取っているのでしたが、今回から新連載が増加...なのでしょうか?そうだと嬉しいですね。

実は新連載がすでに一本は情報が回っているのですけど、公式ツイッターさんが動いてないので、出していい情報なのか判断が付かないためまたここで書き記すできません。

(その新連載の作家さんがツイートしてたので恐らく公開しても良いのかもしれないけど、念のため)

ただその新連載、めっちゃくちゃいいと断言できるレベルなのはここに書き記しておきましょう。

公式ツイッターさんが今後動くことでしょうし、サンプルや作家の方々の意気込みが流れてくることでしょう。公式ツイッターは適当に「メバエ 創刊」などで検索すれば出てくるので、ぜひフォローしておくと今後色々な情報が流れてくるので便利かと。

メバエvol.4

メバエ vol.4 (ヤングキングコミックス)

メバエ vol.4 (ヤングキングコミックス)

 

以下バックナンバー。

メバエ vol.2 (ヤングキングコミックス)

メバエ vol.2 (ヤングキングコミックス)

 
メバエ vol.3 (ヤングキング・コミックス)

メバエ vol.3 (ヤングキング・コミックス)

 

 

自分なりにメバエを紹介してきましたが、少しでもこの雑誌を知ってもらえたならば幸いです。

再三ではありますが、メバエ最新号の発売は4月30日(木)、公式の情報発信はツイッターのみです。

紹介自体は以上で終わります。これより下はメバエファンとして今後雑誌に期待することをつらつら書き連ねたものですので読む必要性はありません。少々長いですし。

 

  • 私が今後期待すること

第一にやはり「メバエ発の単行本」でしょうか。如何せん連載形式を取るのは三本となると、単行本が余り数を望めません。良い連載が多いのに単行本にならないとなると、コレクター趣味の自分としては少々寂しいものです。

しかし百合ジャンルの、ことアンソロジー形式を取る雑誌には単行本化されない連載や読み切りが多くあるのは存じております。ましてや新創刊されたばかりの雑誌です...多くを望むのは酷かもしれませんが、いずれどんな形でも良いので、単行本として連載をまとめて頂けると嬉しいですね。

まぁ創刊号から今度出る最新号まで一貫して読み切りを書いてる人もいるので、「定期連載を明言されていない作品(作者)だから単行本が出ない」なんてこともないでしょうけど。

 

第二に「連載陣の強化」。第一の期待と少々被りますが、定期連載作家が少ないのです。vol.3で掲載された作家でvol.4にいない人も確認済みです(amazonの表紙で)。せっかく良い土壌を持った雑誌、だけれど連載作家が移ろうとなればキラーコンテンツに欠け、新規客層の継続購入に響くと考えています。

メバエは今でも十分に面白く、特定作家がいなくても不自由しない雑誌だとは思っていますが、「この雑誌にこの人あり!」というイメージやパンチ力は必要なものだと考えています。それは雑誌として残るためであると私は思うのです。

世に出る漫画なんて星の数ほどあります。しかしその膨大な漫画に関する情報を集め、精査することができる人は極々少数だと思います。

雑誌だけ、出版社だけ聞いても普通は「何それ?」と思うのではないでしょうか。多くは作品のタイトルを目印に雑誌を見ていると思うのです。

以前好きだった百合アンソロのつぼみやひらりが休刊したのも、大げさに言い切ってしまえば耳目を集める連載がなかったからだと考えています。

一部に向けて打ちだし、全て単行本を捌き切る...。これで売れている雑誌もあります。しかしやはり多くの人に読んでもらった方が得ではないでしょうか。そのためには、何かぐっと多くの人の心を掴む連載が必要です。

メバエには長く続いてほしい、今後もいい漫画を世に出してほしい、こんな良い雑誌がなくなるのは惜しい...。そのためにも連載強化は必要だと思います。

 

第三に、これはかなり個人的な期待です。宇河弘樹先生の百合漫画が読みたい...更に欲を言えば単行本として出してほしい!!!!

以前好きだったつぼみという百合アンソロで宇河先生の単行本「二輪乃花」が出たのですが、公式サイトで試し読みした際に雷が落ちたような衝撃を受けまして。

義母と娘っていうシチュエーションにも大変感銘を受けましたし、やはり宇河さんのタッチは雰囲気が出て大変いい...。

なのでこれだけ自由な雑誌があって、しかも宇河先生が連載やってる猫贄女と同じ系列の出版だったら...もうこっちでも連載をやってくれたらどんなことになるだろう!?やってくれるんじゃないか!?って期待するのは仕方がないってものですよね!!!!

宇河弘樹先生の百合連載を、そしてできれば単行本を平にお願いしたく...!!!

 

まんがタイムきらら - 作品紹介ページ - まんがタイムきららWeb

二輪乃花 (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)

二輪乃花 (まんがタイムKRコミックス つぼみシリーズ)