約20年前のカードをもらった話
以前自分は何度かマジック:ザ・ギャザリング(MTG)に触ったことがある。それは幼稚園の頃に友人とその兄とやっていた時もそうだし、学生の時に高額な必須カード揃えるのにヒィコラ言ってた時もそうだ。
……が、結局金がないのもあり、少し触ってはやめ、数年してまたやっては、の繰り返しだった。
先日、同期がマジックプレイヤーだということを知り、じゃあやってみるかと懲りずにマジックを始めた。金銭的にも余裕があるし、今度こそはと。
今日も同期とその友人たちのマジックの集まりにお邪魔していた。その際に、「緑単色組んでるしお前好きだろ?」と、ある一枚のカードをもらった。
茨の精霊/Thorn Elementalである。しかも、エキスパンションのシンボルを見る限り、ウルザズ・デスティニーの時のものらしい。
マジックは歴史あるTCGだ、今年で25周年を迎える。そのため、時折昔出たカードが新しいパックに再録されることがある。
自分は使っていいカードは直近2年のものだけというスタンダードというフォーマット(ルールと言ったらいいだろうか)でプレイしている。逆を言えば、2年経つとどんなカードも使えなくなる。
しかし、古いカードでも、新しいパックで収録されると再度スタンダードでも使えるようになる。この茨の精霊も古いカードだが、この間出たパックに再録されスタンダードへ舞い戻ってきた一枚だ。
再録された新しい茨の精霊/Thorn Elemental
昔、小学生だか幼稚園だかの頃にコロコロでやっていたデュエルマスターズのコラムでこれが出ていたと記憶しているし、いつぞや友人の兄にこれを使われて絶望していたのも懐かしい。なんだよこれ攻撃防いだのに全部ダメージ通るじゃん!なんてように。
必要なマナコストが高いが、その分パワー/タフネスも高く、しかもブロック無視能力までついてくる。そんな切り札級のカードに憧れたこともあった。しかしコストゆえについぞプレイする機会もなく、マジックを一旦離れることとなった。
……そして今、その憧れだったカードが、25周年で記念すべきドミナリア次元の再訪で、新規イラストまで携えてスタンに帰ってきた。しかも、ラノワールのエルフまで連れて。
その年に自分はまたマジックを始め、また先達たちのお世話になり、今は緑単色のデッキを作って、古い茨の精霊まで手にしている。何とも感慨深いものである。
茨の精霊を知ったのが第七版の時であるなら、17年。このカードが収録されたウルザズ・デスティニーから考えれば実に19年。その歳月を経た憧れのカードが手元にあるというのは、カードのテキストでは表せない価値だと思う。